好きなアーティストがいると、新しいものが出れば欲しくなる。
ライブがあれば行きたい。
フェスにも行きたいし、配信や会員サービスも追いたくなる。
好きだからこそ、「できるだけ全部応援したい」と思うこともあります。
そんな中、2026年8月18日のYouTube配信で、サカナクションの山口一郎さんがファンに向けて話していた言葉が印象に残りました。
「みんなには自分の生活を優先してほしい」
ただ単に「無理しなくていい」と言ったわけではありません。
その前には、山口さん自身も、好きな人が何かを出したら欲しくなること、そして応援する側にはいろいろなお金がかかることを話していました。
その流れまで聞くと、この言葉の意味がより伝わってきます。
自分も「推している人が何か出したら欲しくなる」
この話のきっかけは、山口さんが自分で作っているものについて話していた場面でした。
自分が欲しいものを作りながら、ものづくりに関わってくれる人たちにきちんと対価を払いたい。
そんな考えを話していました。
その一方で、何かを販売すれば、それを欲しいと思うファンにも負担がかかります。
山口さんはそこで、自分自身についても、好きな人が何かを出したら欲しくなるし、買いたくなるという趣旨の話をしています。
応援する側の気持ちを、自分とは別のものとして見ているのではない。
自分も同じような気持ちになる。
その前提から話していたことが印象的でした。
サブスク、ライブ、フェス。応援にはいろいろなお金がかかる
好きなアーティストを応援する方法は、CDを一枚買えば終わりではありません。
山口さんも配信の中で、
毎月支払うサブスクリプションがある。
ライブがあれば行きたくなる。
フェスもある。
というように、ファン側にもさまざまな出費があることを話しています。
一つひとつは、
「好きだから行きたい」
「欲しいから買いたい」
と思って選んでいるものです。
でも、それがいくつも重なれば負担は大きくなります。
新しいものが発表されるたびに、
「買わなきゃ」
「行かなきゃ」
「全部追わなきゃ」
と思ってしまうこともあるかもしれません。
好きな気持ちが強いほど、どこまで応援するのかという線を引くのは難しくなることがあります。
「自分の生活を最優先に」
そうした話をしたあと、山口さんはファンに向けて、
まず自分の生活を最優先にして、そのうえで余裕のある部分で音楽を応援してもらえたらいい、という趣旨の話をしています。
そして続けて、
「みんなには自分の生活を優先して欲しい」
と伝えています。
さらに、それを「約束してほしい」とまで話していました。
ここが、この日の配信で特に残しておきたいと思った部分です。
アーティストとして考えれば、
もっと音楽を聴いてほしい。
ライブにも来てほしい。
商品も買ってほしい。
そう思う部分があっても不思議ではありません。
それでも、その前に、
ファン自身の生活を大切にしてほしい
と伝える。
その順番が印象に残りました。
好きなものが「義務」になると苦しくなる
音楽は、本来なら生活を楽しくしてくれるものです。
好きな曲を聴いて気持ちが変わったり、
ライブの日を楽しみに仕事を頑張ったり、
同じ音楽が好きな人とつながったりする。
でも、好きだからこそ無理をすることもあります。
新しいものは全部買う。
すべてのライブへ行く。
配信も全部見る。
SNSで発表される情報も全部追う。
もちろん、それを自分自身が楽しんでいるなら問題はありません。
ただ、
「好きだからやりたい」
だったものが、
「ファンだからやらなければ」
に変わってしまうと、少し意味が変わってきます。
応援すること自体が負担になってしまうからです。
今回の山口さんの話を聞いていると、そんな境目についても考えさせられました。
全部追えなくても、好きであることは変わらない
ライブに行けないことがあってもいい。
新しい商品を買わないことがあってもいい。
配信をリアルタイムで見られない日があってもいい。
自分の生活を優先するために、何かを見送ることもある。
それで、その音楽を好きではなくなるわけではありません。
今回の話から感じたのは、
どれだけお金や時間を使ったかで、ファンとしての価値が決まるわけではない
ということです。
山口さん自身がそう断言したわけではありません。
ただ、「自分の生活を優先してほしい」という言葉を聞いていると、そう考えることができるように思います。
まず自分の生活がある。
その中に、好きな音楽がある。
そのくらいの距離でもいいのではないでしょうか。
「人と違う人生でも、自分を信じろ」という話にも重なる
以前の記事では、山口一郎さんが20歳の相談者と話した配信を紹介しました。
▶ 人と違う人生でも、自分を信じろ|山口一郎さんが20歳の相談者に伝えたこと
周囲とは違う人生を歩いてきたことに不安を感じていた相談者に、山口さんが自分の人生を信じて進むことについて話した回です。
今回の話とは、まったく別の場面です。
ただ、
誰かの基準ではなく、自分自身の生活や人生を大切にする
という部分では、どこか重なるように感じます。
これは山口さん本人が2つの話を関連づけて語ったものではなく、別々の配信を聞いたうえで感じたことです。
「深夜の魚群」では、こうした離れた時間に語られた言葉も、勝手に意味を決めつけるのではなく、一つずつ残していきたいと思います。
「谷から山」の話も、自分の人生を選び続けた話だった
もう一つの記事では、山口さん自身が売れていなかった20代について語った話を紹介しています。
▶ 山口一郎さんが語った売れなかった20代|祖父母に支えられ、紅白まで歩いた「谷から山」の話
生活が苦しかった時代。
祖父母に助けてもらいながら、
「ここまでして音楽を続けるべきなのか」
と迷っていた頃。
そこからデビューし、活動が広がり、紅白へとつながっていきました。
今回の「自分の生活を優先してほしい」という言葉とは、直接同じ話ではありません。
それでも山口さんがこれまで話してきたことを少しずつ辿っていくと、
自分の人生をどう選ぶのか
というテーマが何度も現れているように感じます。
応援を長く続けるためにも、自分の生活を守る
好きなアーティストを長く応援したいのであれば、無理をしないことも大切なのかもしれません。
生活が苦しくなるほどお金を使う。
睡眠を削ってすべての配信を追う。
自分にとって大切なことまで後回しにする。
それを続ければ、いつか応援そのものが苦しくなってしまう可能性があります。
だからこそ、
まず、自分の生活を優先する。
そのうえで余裕があるときに音楽を楽しむ。
今回山口さんが話していたのは、とてもシンプルなことでした。
でも、好きだからこそ無理をしてしまう人にとっては、覚えておきたい言葉だと思います。
元になった配信
2026年8月18日 YouTube配信
「サカナクション山口一郎の今夜も雑談中。25時からオールナイトニッポン!」
今回の記事で取り上げたのは、1時間5分27秒ごろ〜1時間6分25秒ごろの話です。
山口一郎さんが、自分自身も好きな人が何かを出せば欲しくなること、サブスクリプション・ライブ・フェスなどファン側にもさまざまな負担があることを話した流れから、自分の生活を優先してほしいと伝えています。
現時点では、この配信の公式アーカイブとして掲載できるURLを確認できていないため、動画リンクは掲載していません。
※このページでは配信内容をそのまま転載するのではなく、確認できた内容をもとに、前後の文脈を保ちながら要約・整理しています。
関連情報
このYouTube配信のあと、同日深夜には
「サカナクション山口一郎のオールナイトニッポン」
が放送されています。
今回の記事の発言そのものはYouTube配信でのものなので、radikoは直接の出典としてではなく、同日の山口一郎さんの放送を聴くための関連情報として掲載するのが適切です。
「8月18日放送のオールナイトニッポンをradikoで聴く」

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