
おはようございます!
やっさんです^^
「家庭菜園のコストを抑えたい」
「でも化学肥料はできるだけ使いたくない……」
そんな時に便利なのが“ぼかし肥料”。
しかも材料は精米所でもらえる米ぬかだけでも
作れるんです。
この記事では
- そもそも ぼかし肥料とは?
- 米ぬかオンリーで仕込むレシピと手順
- 「発酵が止まった…」「カビだらけ」——
失敗のサイン - 「完成したかどうか分からない」——
出来あがりを見抜くコツ
を初心者向けにやさしく解説します。
ぼかし肥料とは!
ぼかし肥料とは、米ぬかや油かす、鶏糞などの有機質肥料を主原料とし、これらを微生物の力で分解・発酵させて作る肥料です。
有機質肥料をそのまま土壌に施用すると、急激な分解によるアンモニアガスの発生や有機酸の生成で作物の発芽や生育を阻害することがあります。
そのため、土や他の資材と混ぜて発酵させ、肥効を「ぼかす(和らげる)」ことで、即効性と持続性を兼ね備えた肥料となります。
ぼかし肥料には明確な定義や規定はありませんが、さまざまな有機質原料の組み合わせによって肥料効果や土壌改良効果を調節できる点が特徴です。
※土を加えず米ぬかだけで作る場合もありますが、土を混ぜることで発酵が安定しやすくなります。
ぼかし肥料を米ぬかだけで作る方法!
米ぬかだけを使ったぼかし肥料の基本的な作り方は以下の通りです。
材料(目安)
- 米ぬか……………5 kg
- 水…………………1.2〜1.5 ℓ
(米ぬか重量の約25〜30%)- 発酵スターター ※下記から1つ
- ヨーグルト大さじ2
- ぬか漬けの古ぬか1つかみ
- 市販のEM菌活性液100 mL
道具
- ふた付きポリバケツ or
米袋+段ボール- ゴム手袋・シャベル
- 撹拌(初日)
- 米ぬかに水とスターターを少しずつ
加え、握ると固まる“おから状”に。 - ダマを潰しながら空気を含ませる。
- 米ぬかに水とスターターを少しずつ
- 一次発酵(1〜3日)
- ふたを軽く乗せて空気が抜ける程度に
密閉。 - 20〜35 ℃で保温。
夏は日陰、冬は発泡スチロール+
湯たんぽで対応。
- ふたを軽く乗せて空気が抜ける程度に
- 切り返し(3〜5日目)
- 温度が40 ℃前後に上がったら全体を
混ぜる。
再び握るとほぐれる程度の水分に調整。
- 温度が40 ℃前後に上がったら全体を
- 二次発酵(5〜14日目)
- 温度ピーク後ゆるやかに下がり、
甘酒〜味噌のような香りに変化。
表面が白い菌糸で覆われたら順調。
- 温度ピーク後ゆるやかに下がり、
- 乾燥・保存
- 発酵熱が落ち着いたら新聞紙に広げて
半日陰で乾かす。 - 完全に冷めたら密閉容器で保管
(常温3〜6 か月使用可)。
- 発酵熱が落ち着いたら新聞紙に広げて
失敗の目安!
ぼかし肥料作りで失敗しているサインは以下の通りです。
症状 | 原因 | リカバリー |
---|---|---|
ドブ臭・腐敗臭 | 水分過多+嫌気発酵 | 乾いた米ぬかを追加し、空気を入れて混ぜる |
青緑・黒カビ | 通気不足/水分過多 | カビ部分を取り除き、日なたで再乾燥 |
温度が上がらない | スターター不足/低温 | 追加でヨーグルトを混ぜ、保温箱へ |
アンモニア臭がきつい | 高温すぎ/窒素過剰 | 切り返して温度を下げ、乾いた米ぬかを足す |
完成の目安!
ぼかし肥料が完成したサインは以下の通りです。
- 温度:
外気+5 ℃程度まで下がる - におい:
甘酒・味噌・きな粉系の香りで、
刺激臭ゼロ - 見た目:
全体がクリーム色〜薄茶色。
白い糸状菌が消えて粉状に - 手触り:
握るとほろっと崩れるサラサラ感
(水分10〜15%)
これらを満たせば、
畑にすき込んでも根を傷めにくい成熟状態です。
まとめ|“米ぬか100%ぼかし”は失敗さえ学び!
ぼかし肥料は、米ぬかなどの有機質肥料を微生物の力で発酵させて作る、即効性と持続性を兼ね備えた肥料です。
米ぬかだけでも簡単に作ることができ、水分量や温度管理、切り返しを適切に行うことで失敗を防げます。
腐敗臭や異常なカビの発生は失敗のサイン、甘酸っぱい発酵臭や温度の安定は完成の目安です。
手作りのぼかし肥料で、土づくりと作物の健やかな生育をサポートしましょう。
- 材料は米ぬか+水+スターターだけでOK。
- “おから状”の水分と
温度40 ℃→切り返しが成功のカギ。 - 失敗臭・カビは水分&通気のサイン──
乾いた米ぬかと撹拌で立て直し可。 - 完成の合図は
「甘酒の香り」「温度が外気+5 ℃」。 - 市販ぼかしより超低コスト。



家庭菜園の追肥・元肥に
ぜひ試してみてください^^
やっさんのひとこと
初仕込みでドブ臭を出した私も、
乾いた米ぬかでリカバーして大成功!
失敗は発酵の先生ですね♪
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